2606a寄稿
寄稿 「工学部機械TG会役員による支援活動報告」
学生フォーミュラチームへの支援活動
副会長 庄子 誠
学生フォーミュラ日本大会とは、公益社団法人自動車技術会が主催する「ものづくり・デザインコンペティション」であり、本大会は約20年前から開催され、毎年9月に実施されています。参加校は、総合大学工学部、工業系大学、高等専門学校、工業系専門学校など、国内外から約100校にのぼります。
本学では、2022年度に機械知能工学科の城戸教授が就任して以来、エンジニアとしてのものづくりの原点を学び、基礎的素養を身に付ける最良の機会として、在学生を中心に学生フォーミュラチームの活動に取り組んでいます。
本大会は、ガソリン車部門およびEV車部門の二部門で構成されており、本学は当初よりガソリン車部門に参加しています。大会に際しては、エンジンは主催者より無償提供され、各参加校はそれを基に、駆動系、ブレーキ、サスペンション、ステアリング、フレーム等を自ら設計します。その後、部品の製作・組立、試運転および走行試験を経て、初めて本大会へ出場することが可能となります。
本大会の審査は、以下の二項目により行われ、総合得点で評価されます。
・静的審査(プレゼンテーション・コスト・デザイン)
・動的審査(車検・各種コース走行)
工学部機械TG会役員による支援活動は、以下のとおりです。
1.2023年度(6月~9月)および2024年度(5月~9月)の活動
① 城戸教授の要請を受け、庄子副会長が溶接技術(MIG半自動溶接)ならびにパイプ加工・研削技術 指導を行い、各年度のレース車両用パイプフレームを完成させました。
② 黒瀬参与の紹介により、パイプ曲げ加工メーカーおよびアルミニウム溶接メーカーを選定し、部品 製作を行いました。 ③ 千葉会長および鈴石幹事長は、チームに対してスポンサーシップ支援を実施しました。
これらの技術指導および支援を行いましたが、両年度とも大会までに組立が間に合わず、2年連続で本大会への出場は叶いませんでした。
2.2025年度(5月~9月)の活動
① 前年度フレームの不具合箇所について、庄子副会長が図面により改善案を提示しました。その結果、前年度のフレームを継続使用できたことで、製作時間の短縮と不具合修正の時間確保が可能となりました。これにより締切に間に合い、事前審査にも合格し、9月中旬に愛知県常滑市(セントレア)で開催された本大会において初出場を果たしました。
本番走行では2名体制で臨み、4年生ドライバーは安定した走行を見せましたが、1年生ドライバーは練習不足もあり途中リタイアとなりました。結果としては悔しいものとなりましたが、初出場ながら完走目前まで到達した点は高く評価されており、2026年度への大きな期待が寄せられています。
